・・・さん、星の綺麗な夜ですね

皆様、こんばんわ。
「あの日のような今日」への御訪問有り難うございます。
先週から北九州地方は晴天が続いています。
６月も半ばだというのに梅雨はどこへ行ってしまったのでしょうか？
お百姓さんが泣いています。
けれども、晴天続きの今の空、星を見るのには最適な環境かもしれません。
しばし、手を休めきらめく星座の物語に耳を傾けてみては如何でしょうか・・・。


花人街道は、ある時突然にいつもと違った風景が見たくなったりします。
それは理解しがたい強い力で、僕を違う土地、違う時間へと連れていくのです。
その日も何故か突然に
満天にさざめく星の海が見たい。
そんな考えが僕の頭の中に湧き起こりました。
そして取りあえずの荷物を積み込み車を南へと走らせたのでした。


向かった先は、福岡県八女郡星野村。
九州自動車道を南へ下り、八女ＩＣより１時間半ほどの距離。
山間部のひっそりとした小さな村がそれです。
長く連なる耳納連山に遮られて、福岡、久留米といった大都市の夜の光もここまでは届きません。
村の一角は整備された公園になっていて、茶の文化館（ここは八女茶の産地でもあります）、古陶星野焼展示館、キャンプ場、温泉などの施設が点在しています。
そしてなんと言ってもこの村を有名にしているのが九州最大級の口径65センチ望遠鏡を備えた「星の文化館」です。
コンピューター制御された望遠鏡は澄んだ空気の中、僅かな星の光も捕らえることが出来るそうです。

星の文化館

茶の文化館

星がまたたき始める午後6時過ぎ、花人街道は公園から少し離れた小高い丘の上に建てられた半球型のドームまで林の中を登っていきました。
頂からは小さな村全体が見渡せるようになっていて、遠い山の端が沈んでゆく夕日の最後の名残を留めていました。
見上げた空には既に幾つもの星がまたたいていて、薄れゆく淡い光が夜の闇に変わろうとしています。

午後7時、辺りは漆黒の闇。
見上げると光の砂をばらまいたような星空がどこまでも広がっています。
凛とした山の冷気が一層星のまたたきを鮮やかにしているかのようです。
そして驚いたことに全天の至る所で細い光の尾を引いて星が流れてゆくのです。
それは遙か遠い深みから来る、神秘の光。
話には聞いていたのですが、短時間にあれだけ多くの流れ星を見たのは初めての経験で、とても感動的な光景でした。




冷たく温もりを持たない星の光。
太古の昔から人はそれにどんな想いを見てきたのか？
僕は祈っていました。
いつか何処かで貴女と星を見上げる日が来ることを・・・。
一点の祈りは数限りない星々の光と見分けが付かなくなり、そして消えていったのです。

画像は「星野村ＨＰ」より

タグ：星の文化館 星野村

コメント 5

大阪も昔は、ちゃんと天の川が見える夜空でした。
今は何も・・・
きっと、空気の澄んだ夜空の星は綺麗でしょうね。
by fumilin (2009-06-17 01:45) 

fumilin様
福岡でも同じです。
星を見るためには、今や何時間も車を走らせなければならないなんて・・・。
ちょっと、さみしいですね。
by 花人街道 (2009-06-17 05:53) 

おはようございます。
本当に梅雨は何処へ?
降るべきとに降ってもらわないと困りますが
相手が自然なので思うように行かないですよね。
美しくて素敵なところですね。
素晴らしい星空が見られて良かったですね。
うちは、満点の星空じゃないですがお星様が
見ることが出来るのでお散歩の途中で一番星を見つけたり
夜空を見上げたりして楽しんでいます。
by kaoru (2009-06-17 06:26) 

空梅雨ですか？
水不足が気がかりですね・・・
こちらはやっと今日久しぶりに
天気予報に晴れマークがついてました。
お日様に久しぶりに会えそうです＾＾；
星空も見られるとうれしいのですが夜まで持つといいですー☆
by chibiroh (2009-06-18 06:16) 

kaoru様
いつもコメント有り難うございます。
kaoruさんは星空を見上げて何を願うのでしょうか。(^-^)



chibiroh様
北海道で見る星空はどんな感じなんでしょうか？
（日本国内ならどこから見ても同じ星空ですよね）
でも以前美瑛から見た大雪山の雄大な景色が僕の中では強く残っていて、北海道というと何か特別な感じを受けてしまうのです。
by 花人街道 (2009-06-21 13:04)